2008年3月28日金曜日

脳室ドレナージ

個室にうつってからのチビちゃんは
誰の目からも少しずつ元気になってきているのが分かった。
ただ水頭症のため 頭囲は少しずつ大きくなっていた。

抜菅もクリアしたし
血液検査をして 数値が改善されていたら
次の段階へ進めるかもしれません
という話になった。

次の段階とは 外科的治療の可能性のこと。

ある日、血液検査の結果が出た。
結果は 良好。
外科的治療も考えていくことになったものの
現在の体重がまだ 2500gないことと
手術は 3000g以上になってからの方がいいらしいのだが
このまま水頭症を放っておくわけにもいかないことから
VPシャント術を受ける前に『脳室ドレナージ療法』をすることとなった。

VPシャントは 脳室から腹腔に髄液を流すようにする手術に対して
脳室ドレナージは 大泉門からカテーテルで髄液を
体外に出す一時的な処置らしい。
カテーテルの先には パックがついていて
パックの下に注射器がついている。
その注射器でどのくらいの量が出たかを看護士さんがつねにチェックし
髄液の量は パックの高さで調節するというもの。
抱っこも普通にはできるけど 必ずカテーテルとパックが
チビちゃんと一緒についてくる(笑)
それがコレ↓















そして 処置をした頭はこんな感じで
まるで ちょんまげがついたみたいになった( ̄m ̄〃)



この処置をしてもらって数時間後には
パンパンに張っていたチビちゃんの頭に
ゆとりができ しわが出るようになったのだから
すごいものです。

ただ 脳圧がいつもと違うせいもあって
ぼ~っとしていることもありました。
まぁ 慣れるまでは仕方ないよね。

少しずつでも 治療ができるというのが
今のママにとっては ものすごく嬉しかった。


2008年3月14日金曜日

心無い言葉

先日 赤ちゃんがNICUに運び込まれてきた。
何やらあったらしいが 検査の結果大事ないってことで
すぐさま モニターも外されコットに移った。
その日 初めて面会に来たパパは テンぱってて
看護士さんの話も周りも目に入らないような喜びよう。

翌日 両親揃って面会に来ていた時のこと。。。
GCUの方に空がないらしく NICUにいたんだよね。
周りを見渡し 一言。

「こんな箱に入ってなくてよかった」

こんな箱とは 箱型の保育器のこと。

親として正直な感想だと思う。
思わず出た言葉なんだろうと思う。。。が、、、、

NICUには色んな理由があっているわけで
周りには私を含めて面会に来ている親がいて
その両親の言う『こんな箱』に入ってる赤ちゃん達が大勢いて
その傍に付き添ってる親もいる。
好きで保育器に入れてるわけじゃない。
NICUにだって来たくて来たわけじゃない。

もう少し配慮できないのだろうか???
なんとも嫌な気持ちになってしまった。

2008年3月7日金曜日

未熟児網膜症

チビちゃんの病気がまた一つ判明。。。

『未熟児網膜症』

チビちゃんの現在の状況は 多分Ⅰ型のステージ3らしい。
生後5週の頃に眼底検査を一度したっきり
病状が安定していなかっために?(多分そんな理由かな?)
今まで検査をしていなかったようなのです。

 しかしママから見れば…
 個室に移ってからでも病状は安定していたように思うし
 呼吸器が外れてから今までの時間があって
 検査ができそうな感じだったんだけどな…
 そうしたら もっと早くに治療ができてたように思うのはママだけ?
 
まぁ今後 眼底検査をしながら 小児科のDr.と方針を決めていくと
いう話しになりました。

眼科の先生の話でも色々調べても
治療が必要になってくるかもしれないってことですね。

一難去ってはまた一難です。。。




2008年3月5日水曜日

誤嚥

ある日 病院に行ったら 酸素チューブがつけられてたチビちゃん。

・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・


酸素飽和度が下がり なかなか元に戻らずフラフラし
脈拍も速く呼吸も苦しそうだったらしく 酸素吸入になったらしい。
で、なぜそうなったかと言うと 『誤嚥』
ミルクが誤って 肺に入ってしまったらしい。
レントゲンにも誤嚥らしき影が写ってるとのこと。

せっかく外れたチューブ類だったけど また再開。
ミルクも鼻からとなってしまいました。 ありゃりゃ(⌒▽⌒;)

そう言えば 最近ミルク飲みも悪く 口にもミルクをためてたし
結構むせてたりしていた。
それが誤って 肺に入っちゃったのかもしれないんだ。

チューブをつけられた日から チビちゃんは元気がなく
ご機嫌も超~悪い・・・・ (; ̄ω ̄)

1週間は この状態で様子を見ると言われてたものの
すぐに酸素飽和度も安定しだし 鼻チューブともさよなら。
レントゲンの結果がよければ またミルクを再開できるらしい。

でも 誤嚥を繰り返すようなら 造影剤飲んで検査と
それでも異常がなければ 
もしかすると中枢神経に異常をきたしてるかもしれないらしい。
まぁ何らかの後遺症が残るであろうと言われてるんだから
そうだったとしてもおかしくないんだけど
できるなら そうであって欲しくないな・・・


チビちゃん 頑張れ、頑張れ!

2008年3月4日火曜日

MRSA

院内感染を起こすことがある「MRSA - メチシリン耐性ブドウ球菌 -」。

健康な人の喉・鼻腔や皮膚などから 検出される細菌の中の
ブドウ球菌の中でメチシリンという抗生剤が効かない一種のこと。

MRSAは 感染力や毒素は普通のブドウ球菌より弱く
もし感染しても 健康な人に病気を起こすことはないんだけど
その人の鼻腔などに一時的に定着し 保菌者を作ることになる。
病院では その保菌者との接触、
患者から患者、スタッフから患者、患者からスタッフといった具合に
広がって 抵抗力の弱い赤ちゃんに感染症を引き起こす事がある。
これが 院内感染と言われるもの。

もし入院中に菌が検出されても 感染症を起こさなければ
大丈夫らしいが・・・・

このMRSA うちのチビちゃんからも検出されたのだ・・・<( ̄口 ̄||)>!!!
今のところ感染症の兆候はみられないんで
経過観察と共に定期的な検査をするらしい。。。
ほんのこの間までは 大丈夫だったんだけど なんでなの??です。


それについて ママは考えた。。。

対策はとってるものの完全に防ぐってのは難しいのかもしれないけど
赤ちゃんやスタッフだけが気をつけてても 無理なんじゃないのかな?
ある程度、両親も手洗いなどは説明は受けてるけど
自分の赤ちゃんが保菌していることは 告知してないような気がする。。。
ママは自分から聞いて知りました。 (; ̄ω ̄)

例えば…
自分の赤ちゃんが保菌していることを知らなかったら・・・ 
とりあえず手洗いや消毒をしているものの 
帰り際には特別手洗いをして帰るわけじゃない。
面会中も そんなに頻繁に手を洗うわけじゃないし。
赤ちゃんを触った手で 保育器を触れば そこに菌が付着し
スタッフが保育器を触り また別の赤ちゃんに広がる・・・
保育器だけじゃなく 看護記録用紙でもそうだし

そんな図式だってあり得るわけで・・・

もし感染症を引き起こしてしまったら…
それが原因で 今の状態がもっと悪化してしまったら・・・?
親は泣くに泣けない。

だからこそ 保菌してしまった赤ちゃんの両親には
すぐ告知すべきで 注意喚起をする必要があると思う。
病院側は感染症を引き起こしてないから
言わなくても大丈夫とでも思ってるのかな?
それとも ママはたまたま言われなかっただけなのかな? (; ̄ω ̄)


自分の赤ちゃんが入院しているんだし
もし うつされて感染症を起こすとなると
親の立場としてお互い気をつけると思うんだけどな~
そうすれば 院内感染も少しだけだとしても広がらないと思うし。

だって NICUに入院している赤ちゃんは
様々な病気で治療でしていて
それだけでも 両親はしんどい思いをしているのに
更に感染症となれば 気が気じゃないと思うのは ママだけなのかな? 


最後に…
これは この時 ママが思ったことを
そのまま書かせていただいているだけなので
ママが聞けなかったのも たまたまだったのかもしれないし
全ての病院がそうだと言うわけではありませんので
ご了承ください。

2008年3月3日月曜日

破水

昔 子宮ガンの円錐切除術をしたママは
中期に入ると お腹の張りが頻発するので診てもらうと
早産の傾向があるので注意しましょうと言われた。

なるべく無理はしないようにはしていたんだけど
やっぱり主婦は ついつい動いてしまうし
動かないわけにはいかない。

張り止めの薬「ウテメリン」を飲んでも 張りは治まらず
薬の量が増え なんとかマシになっていた矢先
突然の破水。。。

慌ててかかりつけの産院に電話をかけ タクシーに乗り産院へ向かった。
診察してもらうも推定1100gの新生児の処置ができないので
救急車で搬送されることになった。

でっかい姉ちゃんと主治医のDr.と救急車に乗り
ちっこい姉ちゃんは 知り合いが迎えに来るまで産院で待つ事に。
ママは意外と冷静(笑)

このまま出産になるんだな~と
初の帝王切開にちょっとドキドキしていた。

搬送先の病院で 診察してもらったんだけど
このまま様子を見ましょうって事で MFICUに入院することに。。。。

でも 破水してるのに・・・
まぁDr.が言うんだから 大丈夫なんだろうと思った。

土曜日に入院したため 土日に検査ができず
月曜日に 感染症の有無を調べるために
羊水穿刺をすることになったんだけど
エコーで見たママの子宮内は 殆ど羊水が残っておらず
検査もできなかった。
翌火曜日に 小児科とカンファレンスがあり その時に今後の方針を決めると
言われ また一日病室で安静。。。
火曜日の夕方 突然お腹の張りと共に痛みが出始めた。。。
看護士さんに言うと 慌しい雰囲気になり
考える暇もなく緊急帝王切開をすることになった。

ここで疑問が残った。。。

Dr.にも聞いたのだけど ママが帝王切開になったあのタイミングは
誰にも予想できなかったし あのタイミングしかなかったと言われた。

確かに 赤ちゃんはお腹の中に一日でも長くいる方がいいのは分かってる。
未熟児のリスクは 感染症だけじゃないことも分かっている。
だけど 救急車で運ばれた時に出産していたら
感染症にはかからなかったんじゃないかって
破水していたのに 3日も放置してて それは本当によかったの?って
早くから 水おりはなくなったって話もしていたのにって
医療を知らないママは 単純に考えてしまうのだ。。。

Dr.を責めるつもりもない。
あれが一番の最善のタイミングだったんだろうとも思う。

どれだけ

「偶然が重なっただけ、お母さんが悪いわけじゃないですよ。
自分を責めないでください。」

と言われても
元気に産んであげることができなかったのは事実だから
ママは自分を責める以外 自分の気持ちの持って行き場所がない。
後悔ばかりが残る。

あの時 出産できていたら・・・
もっと安静にすればよかった・・・と。。。
起こってしまったことを後悔しても仕方ないのも分かってるんだけどね。。。

2008年3月1日土曜日

NICU

NICU
新生児集中治療室。

ほんとすごいところです。

まず NICU用のスリッパに履き替え 中に入る。
荷物などをロッカーに預ける。
カメラ以外 中には持ち込めない。

次に 手洗い。
髪の毛の長い人は束ねる。
イソジンのような黄色の洗剤で手をよ~~く洗う。
(医療ドラマの手術前にDr.が洗ってるやつね(笑))
ペーパータオルで手を拭く。
エプロンをつける。

中に入ったら 手を消毒して
やっと わが子に触ることができる。

オムツを換えたり 何か触ったりしたら
また 手を洗って消毒する、これの繰り返しなのです。

たくさんの赤ちゃんが治療をしている場所だから
このぐらいしないといけないんだよね。

看護士さんはママ達以上に 手を洗ってる。
赤ちゃんに触る前に手を洗い消毒 処置をしたら また手を洗って消毒。
処置中も 違う内容の処置なら 処置前に手を洗って消毒。
そんなに手を洗ってて 荒れないのかしら・・・?と思ってしまう。

今や ママの手は 消毒薬くさい・・・σ( ̄∇ ̄;)

それにしても チビちゃんがお世話になってるNICUの看護士さんは
本当によくお世話をしてくれてるのです。
それに 赤ちゃんに話しかけてたりするんだけど
まるで一人芝居のような感じで会話してるイメージ。
しかも ママやパパのフォローまでしてくれるし
常に緊張感を持ってて いつも笑顔で嫌な顔ひとつせず
本当に疲れるだろうなと思う。
尊敬しちゃいます。

チビちゃんが 少しずつよくなってるのも 
看護士さんのおかげもあるだろうと思う。
感謝してもしきれません。